取手けいりん 第32回読売新聞社杯
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レース展望
PROSPECT

 2017年のタイトル戦線の幕開けを告げる第32回全日本選抜競輪が2月16日〜19日の4日間、取手競輪場で開催される。取手でG1が行われるのはこれが初めて。S級S班の9名を筆頭に、全国のトップスターがしのぎを削る。

 村上義弘の劇的なグランプリ優勝で幕を閉じた16年。今年の競輪界をリードしていくのは果たして誰か。注目のG1開幕戦だ。

 平原康多、武田豊樹の関東SSコンビが総合力で優っている。昨年の平原は度重なる落車に苦しみながらも各地で圧巻のパフォーマンスを披露した。11月の小倉競輪祭では抜群の勝負強さでV。立川グランプリはまくり不発に終わったが、村上義弘との壮絶な踏み合いでファンを熱狂させた。究極のオールラウンダーとして、完成の域に近づいている。武田は昨年、序盤戦から不振にあえいだが、後半戦に入って復調。競輪祭で平原とワンツーを決めて、最後のグランプリシートに滑り込んだ。そのグランプリでは平原が不発の展開から外を伸びて準V。地元G1に向けて、今年は年頭から飛ばしていく。吉田拓矢は地元の大舞台で躍動。ヤングパワーでラインをけん引する。レジェンド神山雄一郎は48歳を過ぎても健在。特別優勝の最年長記録更新に挑む。

 北日本勢はタレントの宝庫だ。新田祐大は輪界一のスピードスター。昨年は5月の高松宮記念杯で3度目のタイトルを獲得した。ビッグレースの決勝、そしてグランプリと大一番で不発のケースは目立つが、勢いに乗ってしまえば誰にも止められない。渡邉一成は昨年2月久留米の全日本選抜で悲願のG1初制覇を果たした。8月のリオ五輪は結果を残せなかったが、世界の舞台で渡り合ったダッシュ力に絶対の自信を持っている。成田和也は落車禍に悩まされ、なかなか波に乗れない。今年も初戦の広島でいきなり失格。昨年8月の松戸オールスター以来となる久々のG1で悪い流れを断ち切りたい。底力ある山崎芳仁や差し脚切れる佐藤慎太郎も侮れない。

 中部勢も戦力は充実している。浅井康太は高いレベルで安定。競輪祭で落車したが、立川グランプリは3着で表彰台に上がった。自力、番手戦とメンバーに応じて、戦法を多彩に使い分ける。深谷知広、竹内雄作の両先行型は今年最初のG1に照準を合わせて、きっちり仕上げてくる。吉田敏洋、金子貴志はラインのなかで役割を的確にこなす。

 近畿勢は総大将の村上義弘がラインを束ねる。昨年は3月の名古屋ダービーで優勝。その後はかみ合わない状態が続いたが、立川グランプリで2度目のGP制覇を果たした。今年も魂の走りでファンの期待に応える。稲垣裕之は10月前橋の寛仁親王牌で悲願G1タイトルを獲得。今年も進化を続ける。パワーアップした脇本雄太に、成長著しい三谷竜生や古性優作もタイトルを狙える力は持っている。

 九州勢は個性派ぞろい。中川誠一郎はSS班となって初めて迎えるG1で持ち前のパワーを炸裂させる。キメ脚鋭い園田匠や大塚健一郎もV圏内だ。

 中四国勢も軽視できない。原田研太朗は12月広島記念でV。勝ちパターンに持ち込んだときの爆発力はトップクラスだ。SS班に返り咲いた岩津裕介は昨年の終盤戦からパッとしないが、徐々に切れは戻っている。

注目選手

  • 吉澤純平 茨城・101期・S1

     昨年は8月豊橋で記念初優勝。ビッグ戦線でも活躍するなど、機動力に磨きをかけた。地元で迎える大一番へ、万全の状態に仕上げる。ファンの声援を後押しに、自慢のパワーでホームバンクを駆け抜ける。

  • 横山尚則 茨城・100期・S1

     地元でG1デビューを果たす。右手首骨折のケガから11月に復帰。いきなり松山で決勝に乗った。これからさらなる上積みも見込める。走り慣れたホームバンクで見せ場を演出する。

  • 根本哲吏 秋田・97期・S1

     デビュー8年目で待望のG1初出場だ。昨年1年間で大きく成長。記念戦線でも存在感を増している。当地はS級初勝利を挙げた思い出のバンク。昨年6月開催でも優勝しているように相性は抜群だ。

  • 武田憲祐 神奈川・93期・S2

     11月小倉競輪祭の最終日は先行一車の松岡篤哉の番手で勝負。柏野智典に競り勝つと、返す刀で粘る松岡を鋭く差し切った。その後も好調を持続。2度目のG1参戦となる今大会も動向から目が離せない。

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