取手けいりんマスコット紹介

砦の森に住む、のんびりやの男の子バンクとしっかりものの女の子ジャン。
ふたりはある日、森の掲示板に砦の王様が開く自転車レースの貼紙を見つけました。
自転車に乗れないバンクは、大好きなジャンに見直してもらいたくて
自転車レースに出ることにしました。
その日からバンクは自転車乗りの猛特訓を始めました。
バンクが乗った自転車をジャンが倒れない様におさえながら、ゆっくりゆっくり走り出します。
ジャンはバンクを見直すどころか、ちっとも自転車に乗れるようにならないバンクにあきれ気味。
それでもバンクはくる日もくる日も練習です。
レースの日まであと一日。
今日こそ乗れるようにならないと明日のレースには出られません。
ジャンがバンクの自転車を押して走り出します。
そんなふたりをスポーツ万能で秀才の黒ウサギ、カントが風のように追い越していきました。
カントは自転車レースの優勝候補。
ジャンは、バンクの自転車を押すのを忘れて
颯爽(さっそう)と走るカントの姿に見とれてしまいました。
バンクの乗った自転車はふらふらとして倒れそう。
その時、森の風がビューンと吹いてバンクの背中を押しました。
バンクは風に押されてぐんぐんペダルをこぎました。
森の風をきって気持ちよく前へ進みます。
すると今度は森の風がバンクに向かって吹きました。
バンクは風に負けないようにぐいんぐいんとペダルをこぎます。
遠く前の方にいたはずのカントの背中にもうすぐ手が届きそうです。
すると後からジャンの声がします。
「おーい、バンクー」
バンクが振り向くと、ジャンがはるか遠くで手を振っています。
バンクは風と競争しながら自転車に乗れるようになっていたのです。
今度は前を走っていたカントが言いました。
「明日のレースを楽しみにしているよ!」
その夜、バンクはレースで優勝する夢を見ていました。